言い訳の文章
何だこりゃ、と思わせるニュースを見た。
「加害者側」とされている発表の文章にびっくりした。
サッポロビール株式会社平成21年11月2日付発表の「一部マスコミ報道について」より
平素の感謝の気持ちを込めて、当該店舗の責任者様の両頬を両手で挟みました。
え゛、料亭の女将に対して会社社長がこんなことするんかい![]()
大衆酒場の女性従業員に対する「お触りぐらい」とか内心思ってたんでしょうな。
「料亭」といえば単に料理と楽しむだけではなく重要な「席」を設けるための場でもあり、そこを仕切る女将は権威があるから、客は社交辞令として礼節をとる「しきたり」だけは守っていただかないと。
傷害って書類送検というより、女将の権威を失墜させられた感があってさぞショックを受けたのでは?
酒を扱う店のしきたりぐらい酒類メーカーの役員ともなれば知識としてあるはずであり、それより酒屋が酒に負けてどうするんですか…
同席者もフォローしなよぉ![]()
っていうか、広報担当者は会社のことを真面目に考えてこのような表現をしたのか、よく分からない。
まず想像してみようよ。
「両頬を両手で挟む」という所作は目上に対する「感謝」ではなく、あたかも仔犬を可愛がるような目下に対する「愛撫」でしょうが。
それなら、真面目に
「愛撫しました」
と書けますか?
どう考えても艶かしく読めて、こんな相手とは付き合ってられないといわれますよ...
広報担当者たるもの、ここは「迂闊にも女性に触れるという失態を犯しました」と、あまり生々しく書かずに率先して陳謝すべきところ、すべて自らの行為をだらだらと肯定した文章の書き方をしては火に油を注いでいるようにしか思えない。いったい誰に対して書いているのか自覚するのが第一。
広報関係に携わった人間でなければ気にかけないかもしれないが、英語をはじめ外国語で発表するときには「ネイティブチェック」という、異文化などの関係で読む側に不愉快さを与えないように文章の校正をかけるのが一般的。
ボクも経理の初心者だった頃、「英語能力に長けた人が書いた文章」だからお金をかけてこんなことをしなければならないのか?と異論を唱えたが、微妙なニュアンスや不躾な表現を少しでもしてしまうと広報能力は恐ろしくも大きな損失を引き起こすことがあるから肝心なものだと教え込まれた。
日本人の間でも「国語力の低下」「コミュニケーション能力の欠如」が叫ばれ続けているのだが、こんなところでにわかに気づかされるとは思ってもみなかった…![]()
インターネット万能となってしっまった現在、すらすらすらっと打ったワープロ文書がパッと「PDFファイル」という形で簡単に公開できるようになって便利になったのはいいのだが、下手をすると「悪文」を世間にさらす危険性がある。
ちょっと前までは「HTM形式」が当たり前だったので、ウェブデザイナーの手を経なければならなかった。そのような人たちがあたかも「印刷物」のように校正をかけるはずだったろうに。
(話はそれるが、看板で国道を「中山道(なかせんどう)」と表記すべきところを「中仙道」と書かれ、長年訂正されないのは地元の人も了解済みということなのだろうか?それと、社会の教科書で五街道の一つとして「なかせんどう」は「中山道」だと教え込まれたのはずなのだが、いざ調べてみると辞書やかな変換でも「中仙道」とある真意は如何?[表記は両方あったが江戸時代に幕府により「中山道」と統一されたとウィキペディアにはあるが…]
)
とはいいつつも、「ワープロ(=word processor)」というのは直訳すれば『文書構成機』なのだから、そもそもは「それなりの能力」がないと使いこなせない代物だった。
文章は「練る」ものといわれるので、ワープロは頭の回転を良くしてから使わなければならない。
まぁ、よくよく考えてみれば文章にせざるを得なくなった「社長のモラルに欠けた行為」からしてトホホ状態なんですけど…
これぞまさしく殿様商売(商品知識や客とのかけひきなど、もうけるための努力・工夫に気を使わない商い方[大辞泉より])をしていた、ってこと「ですよねぇ~。」←どこかのお酒のTVCM口調だな![]()
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)









最近のコメント